Dの悲劇・・・(エンカルナシオン:パラグアイ)

Category: 謎3rd 南米編

2008.07.09(水)



ここに到着したのは昨日、予定通りShuhei氏「Compilation of travel」のストーカーとして現在は行動を共にしている。

よくよく考えてみればロンプラを持っているのは私だけだし(歩き方にエンカルナシオンの地図は無い)、スペイン語も片言とは言え私の方が話せるので「ストーカー返し」をされているような気もしないではないが・・・

いずれにしても南米に入って2度目のストーカー生活、これからの旅路に夢は膨らんでいた・・・


エンカルナシオン、ここに来たのはブラジルビザ取得(他では難しいがここでは簡単に3ヶ月マルチが取れる)と世界遺産のトリニダーに行く為だった。


エンカルナシオンのバスターミナル


中心の公園。中には日本庭園もあるが橋を赤くしているだけのような気が・・・
 


ブラジルビザの申請は朝8時から、朝一で行き申請する。

申請自体はスムーズで受け取りは1200時と順調だったがここで一つ予想外の事が起こった。

ブラジルビザの料金はグアラニー払いのみ。

私はブエノスにいる時に他の旅行者からせがまれるままグアラニーをアルゼンチンペソに換えてあげていたので入国時は170ドル分ぐらいもっていたが、アスンシオンのホテルと日本食でいささかお金を使いすぎ、今は90ドル弱。

そして60ドル分くらいのグアラニーと聞いていたブラジルビザは今は80ドル弱と・・・

残金は10ドル分くらい・・・


そしてここパラグアイはATMを利用すると7ドル近い使用税がかかるのだ。

となると・・・


ドルの現金を両替するしかないだろう・・・


物価の安いパラグアイ、ちなみにそんなに長居をする気は無い。


だが、次の場所に移動して日本まで今迄集めてたまってしまった地図を発送するつもりもある。イグアス居住区から日本に荷物を送ればほぼ確実に届くと評判が高いので
よく荷物が無くなるという噂のブエノスでは荷物を送らなかったのだ。


そうなると・・・

今まで額面が大きくて使っていなかった「100ドル」を両替するのが得策だ。




私は両替商へ向かう。

そして一軒目・・・

銀行は私の100ドル札をみるなりつきかえしこれは駄目だと・・・



『???』


腑に落ちないまままあ別の場所ならと行っても立て続けに2軒に断られ・・・

そして大手銀行にまで・・・


『おかしい・・・』


私の持っている100ドル札、決して偽物ではない。

と、思う・・・

南米では使い勝手の悪い100ドル札、これは私がそもそも望んでいたものではない。

エルカラファテにいた時に他の日本人旅行者がアルゼンチンペソを欲しがっていたので両替してあげて手に入れたものだ。

その人は日本で両替してきたと言っていたし・・・それにピン札だ。

私はまだ行っていない両替商に行き再度試してみると・・・


そこには恐るべきトラップが・・・!!


「君ねえ、このお札の番号はDで始まるだろう(アメリカのドル札は英字2桁が数字の前についてます)、パラグアイでは2003年度発行のDで始まる100ドル札は両替出来ないんだよ・・・。偽札が多く出回っているからね~」



『・・・!!』



『そっそうか!!』



『それならば仕方が・・・・』




『って・・・見もしないで却下かよ!!、そもそもそれを点検するのが両替商や銀行じゃないのか??』




しかし背に腹は抱えられない、しょうがなしに小刻みに両替することにして40ドル分だけ交換する。

取りあえずホテル代2泊分と今日のこれからの観光費に食費、そして明日の移動費分ぐらいにして後はもう一度次の場所で試すしかないだろう・・・


そして私はトリニダー遺跡へ向かう。

この遺跡、パラグアイ隋一にして唯一の世界遺産。

1箇所行くだけで「俺はパラグアイの世界遺産の全てに訪れた」と言い張る事が出来る特典つきなので行かない訳にはいかないのだ!!

それに映画「ミッション」で有名なこの遺跡・・・


このプロフェッショナルとしてはカットする訳にもいかないだろう・・・


これがトリニダー遺跡入口


そしてこの遺跡のメインの教会と装飾があざやかなその入口
 


写真を見れば映画「ミッション」を見たものは「あぁ、あのシーンで」とピーンとくるに違いない。



ちなみにこのプロフェッショナルはそんな映画は見たこと無いからまったくピーンとはこないが・・・



いずれにしてもこれでパラグアイ最大最強の世界遺産は終了だ。


またエンカルナシオンに戻ってバスターミナルへついたのが1630時。

我々は明日のバスのチケットを買うことにする。

しかし・・・


ここで新たな問題が・・・



ロンプラに書いてあった移動費が今は倍近くまで値上がりしていて12ドルくらいに・・・


今日40ドル新たにくずしていたがホテル代や夕食、そして明日に必要な分を考えると・・・


またしても両替しなければ・・・



私は市の中心に向かう。


だが・・・


両替商、銀行とももうクローズの時間に・・・


5軒回って入口は開いていても両替は終了という所が2軒・・・


完全に無駄足だ!!


そして市の中心から少し離れたショッピングセンターにある夜遅くまで営業している両替商へ

ここでダメなら

打つ手はない



そして私が笑顔でDから始まる100ドル札を出したら・・・




ここでも秒殺に・・・!!




「・・・」




「・・・・・・・・」







今の私にはもう良く分かっている・・・





100ドル・・・



コイツは確かに本物だが・・・




ここパラグアイでは「ただの紙屑」と一緒であることを・・・



ただ番号がDだった故に・・・






そうこの「Dの悲劇」・・・・





本物であってさえ使えないこの喜劇にも似たこの出来事は・・・




この「プロフェッショナル」を持ってしても予測の範囲外だったと言うしかないだろう・・・・







う~ん、でもどうしよう???






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